心のスケッチ  佐々木大記

真理探求の日々のひらめきを綴ってます。愛と幸福をテーマにした児童文学を現在制作中。近々電子書籍で第一話を発表予定。(2019.09.27)

光明転換の考え方② 人間関係の不調和編

今日法友と心のコントロールについて話していた。

以前このブログで綴った方法とはまた違った角度から、心の切り替えについて話していたので、今回は別バージョンを共有させて頂く。

※参考

ssktmnr.hatenadiary.jp

職場で一緒に働く人が性格的に少しキツイタイプらしく、その人の悪い側面が仕事に影響して、自分の心が穏やかでなくなっていくということだった。僕は少なからずそういうキツイタイプの同僚との関係性に悩み、克服した経験があったので、それを踏まえつつ、最近の自分の心のコントロール理論をその場で振り返りつつ組み立ててみた。

 

最近 ストーリーの構成について学んでいる影響がかなり強いのだが、実人生において現れる人物や出来事を、一人のキャラクター、一つの物語として俯瞰する癖がついてきている。自分自身も登場人物の一人であるのだが、登場人物としての視点とは別に、その物語の作者としての視点で見つめられるようになってきたのだ。

物語の中で役を演じている自分は、正確的にキツイ登場人物と出会って苦しんでいるわけだが、その物語の中で登場人物として演じ続けるうちは中々その苦しみから逃れることはできない。しかし、いったん舞台を降りてみると、今どのような展開にストーリーが進んでいこうとしているのかが物語の外から眺めやすくなる。

この視点の切り替えによって、離れたところから各キャラクターの分析をする立場にまず立つことが第一段階となる。

 

そして優れた物語の基本原則に則って、実人生に生じた出来事や登場人物を分析する。

物語の基本原則をざっくり説明すると以下のようになる。

 

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主人公には必ず弱点と欠陥があって、その物語の冒頭で無自覚に周りの人間を傷つけ、自分自身の人生を台無しにしようとしている。

そしてたいていの場合その弱点と欠陥は、主人公が持つ本来の長所が強烈に出過ぎたことによる不調和である。

主人公は物語の中で自らの願望を実現するための様々な試練に挑む中で、自覚できていなかった弱点や欠陥の克服を強いられる状況に陥り、自らの弱点と欠陥と向き合うに至る。

物語の終盤、主人公は最終試練を乗り越えることでそれらを克服し、新たな自己を発見する。

物語の読者はその主人公が物語の中で実現する成長の姿をとおし、人間に宿されている可能性を見出す。

 ***

 

こういう視点で人を見た場合、性格的に問題ありとみえる他者は、実に物語の主人公として適切な立場に見えて来る。

では、この人物の弱点や欠陥は、その人物のどういう長所からもたらされているものなのだろうか。そして、どのような願望に基づいてそれらを克服し、どう成長することが望ましいのだろうか。

 

こういう視点で人や自分や出来事を見つめていると、物語の中で一緒になって演技をしていた自分ではいられなくなってくるため、少なくとも誰かによってもたらされている出来事に翻弄されていた狭い心から離れることが出来る。

 

結局、日々の出来事の中で生じる心の不調和とは、視野の狭さ、認識力の弱さによっておきていることでもある。であるならば、一つ一つの出来事を物語の中に閉じ込める、あるいは、物語の中に閉じ込められている自分自身を物語の中からいったん引っ張り上げて、一つ上の次元から物事を観察し、より広い見地から物事をより正しく理解するよう心がければ良い。

観察者の視点で登場人物を見ていると、自分をうまくコントロールできずに苦しみを作っているその人物を、哀れみの目で見れるようにもなってくる。そこに巻き込まれている自分が迷惑をこうむっている現状に変わりがなかったとしても、相手の苦しみを理解できたことによって、自分自身の苦しみが解消される部分はかなりあるはずだ。

人間関係における苦しみの大半は、相手の苦しみを理解できないことによって生じている心の苦しみなのだ。

「どうすれば相手を愛することができるのかが分からないことによる苦しみ」と言い換えても良いだろう。

なぜ愛せないことが苦しいのか。

人間は、本質的に他の人を愛したい生き物なのだ。だからその自然な気持ちに反する状態に苦しみを感じる。

要は、相手を愛することができれば、苦しみは消えるのだ。

 

優れた物語における原因と結果の連なりは、実人生における原因と結果の法則を犯すことなく、主人公の自己成長の軌跡を描いている。。

漫画、小説、映画、演劇、ドラマなど、様々な形で描かれる人間の成長の形を数多く知っておくことは、実人生において人を見る目となり、出来事の意味を知る手立てともなるだろう。

物語の中に没入し、大いに感情移入して、感性を養うのも良いが、観察者として人間の可能性を学ぶ視点を持つことで、より深く物語を楽しむこともできる。

僕もまた多くの人の感性を刺激し、読者自身の人生に希望を見出してもらえるような、優れた物語の語りべとなりたいと心から願う。


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