心のスケッチ  佐々木大記

真理探求の日々のひらめきを綴ってます。愛と幸福をテーマにした児童文学を現在制作中。近々電子書籍で第一話を発表予定。(2019.09.27)

2.07瞑想

日々通り過ぎる沢山の人は、すべて一人一人本当に固有の人生があって、自分のように複雑な思考をし、悩み、喜び、友人や家族、様々な人間関係の中で、様々なドラマを展開しているのだろうかと、疑いたくなることがある。
何十億という人が地球上にいて、一人ひとり、特別なオリジナルの人生を歩んでいる。
自分一人ですらこんなにも緻密で入り組んでいるっていうのに、こうした思考を可能とし、記憶を再生する生命が数限りなく存在する。
それにも関わらず、僕は一人としてその複雑で繊細な意識の見る世界を理解できない。
知ることができるとしたら、それは人間として同質の感情や願い、心の移り変わりの一部分に過ぎないだろう。
それすらも知ろうとしたことがこれまでどれだけあっただろうか。
他人の存在をまるでテレビ画面に映り込むロボットか何かのように、あるいは必要のない雑音であるかのように、つまらないものとして、気にも止めずに切り捨てている。
それどころか、積極的に自分の心の中から排除しようとしてきた。
できる限り気に止めることなく過ごすことが、心穏やかに生きる為には、必要なことなのだと、思っているのだ。
それで良いのかもしれないが、自分は一体誰を幸せにしたいと思っているかという、大切な事を忘れているんじゃないだろうか。
目の前に現れる血の通った人間一人ひとりも、幸せにしたいと本当に思っている内の一人であるならば、こんなにも冷たい目で、心で、彼らを見ることなんてできないんじゃないだろうか。
どこか心の片隅でも良い、いたわりや、優しい気持ちでその存在を受け止め、関心を寄せることができたんじゃないだろうか。
内省の時を長く続けているうちに利己主義者になってしまっているのではないか。
今まで気に止めようと思いもしなかった一人ひとりの人生に、思いを馳せる。
今、自分の目の前に現れるこのときまで、一体どんな歩みがあったのだろう。
どんな人と出会い、どんな嬉しいことや辛いことを経験し、どんな人を愛し、どんな人に愛されて生きてきたのだろう。
それぞれが全く違う特別の出会いと別れを繰り返し、生きてきて、今、共にここにいる。
この広大な宇宙の中の、同じ一つの地球の上で、息をしている。
この瞬間のすべての命に、思いを馳せよう。

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