心のスケッチ  佐々木大記

真理探求作家の日々のひらめきを綴ってます。愛と幸福をテーマにした児童文学「ジル」を電子書籍出版で連載開始。http://pr4.work/3/jill(10/24)

世界は鏡

最近清掃現場で新人のおばちゃんに仕事を教えている。
なかなか要領を得ない方で、作業以前に「人の話を聞く」っていう普通のことが普通にできないタイプなので、まあまあ苦労している。こっちが話しかけている内容より、自分が今意識を向けている目先のことにとらわれているため、話が全然通じてくれないことが多々ある。
例えば、こちらが扉の開け閉めについて話しかけているのに、おばちゃんは自分が今掃除機に集中しているから、掃除機について話していると思い込んで噛み合わない話をむりやり自分寄りに雑に変換しようとする。安易に理解を急ぐあまり、安易に無駄な間違いを繰り返す。そうはさせまいと、僕はおばちゃんが頭の中で違うことを考えていることを察して、今なんの話をしているかを説明するのだが、おばちゃんは頭の切り替えが直ぐにはできないので、根気強く同じ話を伝わるまで繰り返している。毎日。
これでここ最近はかなりエネルギーを持っていかれているし、気をつけないと仕事が終わった後も、頭の中でこのやり取りをうっかりリピートしそうになる。
認識力の落差を埋める作業は本当に大変だ。相手の思考が今何処にあるかを見失うと、指導は一人よがりのものになり、何も実を結ばなくなる。
意志の疎通が困難であることに耐え、分かって貰えるまで根気強く伝える。といったことを体験していて思ったが、霊天上界から地上の人間を指導するのも、こういう気持ちに近いんじゃないだろうか。ていうより、自分自身が天から見ればまさにこういう状況なのだと、見せられているように感じる。そういう目で見るととても勉強になる。自分がどのように振る舞うべきかをおばちゃんが示唆してくれている。

自分なりの浅い解釈によって闇雲に無駄な行動をするのではなく、まず天の伝えんとしている言葉に対して、注意深く聞き耳を立てよう。


現象は自分の姿を鏡のように映し出してくれている。


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